【閉園】福岡・スペースワールドで感じてきた宇宙の熱狂。

投稿日 2017-12-02 最終更新日 2021-10-16

2017年12月31日でスペースワールドが閉園。

宇宙博物館にある収蔵品が凄いと聞いていたスペースワールド。

そのニュースを聞き「いつか行けたらいいな」と思っていた「いつか」が残り少なくなってしまったので、先月急いで行ってまいりました!

自分でも「写真どれだけ撮ったんだろうw」というくらい写真を撮りまくりまして…整理していたら随分とアップが遅くなってしまいました。

北九州空港から小倉駅から電車に乗り、スペースワールド駅へ。

スペースワールドの駅名は閉園後も残るとのこと。

車窓から見えるスペースシャトルディスカバリーのモックに大興奮!

この日は平日で昼前に到着でしたが、既にあちこちでアトラクションから黄色い声が聞こえてきて賑やかです。

12月で閉園するということもあり、既に手入れがされなくなった錆びついた装飾などに寂しい雰囲気を感じつつも、壁や道路に書かれたたくさんの「スペースワールドありがとう!」「小学生の頃から通った思い出の遊園地です!」などのコメントたちに「本当にたくさんの人に愛された思い出の遊園地なんだな…」と心があったまります。

ちなみにこの日は平日でしたが、修学旅行生や遠足など小学生~高校生までいっぱい!

なんとなんと、アトラクションはそれぞれ40~50分待ちと賑わっておりました。

さて!スペースワールドと言えばやはりこの景色です!

いい眺めです…。

下からのアングルも最高です!

NASA公認の図面の提供を受け忠実に準拠して製作。

じっくり、あっちからこっちからと首が痛くなるほど眺めておりました(笑)。

今回のお目当ては宇宙関係展示物なので、それらをガッツリと焼き付ける為に展示エリアへ向かいます。

コズミックホールに展示されている大きな大きな月の石。

月面基地もありました。

ガラスケースに入ったその月の石、めちゃくちゃ近くで観ることができてしまうのですよ!

思わずケースを抱きしめてしまいそうになります※抱きしめてはいけません。

同じ展示エリアにはスペースシャトルがついているISSの完成予想図や、今すでに火星で大活躍しているあのロボットについてのお話などのパネルがあります。

展示されたのが何年からかわかりませんが、今とはちょっと違うISSの形に、面白いなあと思いながら見ておりました。

宇宙への夢の始まり…宇宙時代の始まりを感じるパネルたちでした。

奥の方には世界中の宇宙切手コレクションも。

こちらはカンボジアの宇宙切手です。細かくて綺麗ですね。

コズミックホールの奥は大きなホールとなっており、真っ暗でしたが天井の方には衛星の形もチラホラと。

昔はここで講義とかそういうものがされていたんでしょうか。

宇宙博物館へ行く途中にはこんなパネルもありました。

アメリカのスミソニアン博物館から来た展示物たち。

なんと!サリュートの宇宙服の実物が出迎えてくれました…!

本物を拝見するのは初めてです!!

エンデバーのクルーたちのお写真、この下には宇宙飛行士・宇宙へ行かれた皆さんの手形もありましたよ。

今宇宙関係の展示は常設やイベント関係含め色々とありますが、ここはアポロ時代シャトル時代の熱狂のまま時が止まっている…そんな印象。

JAXAではなくNASDA時代で止まっているようなので、入れ替えは殆どなかったのかな…と想像しますが、だからこそ当時の空気を感じることができるのだとも思います。

こちらも本物。覗き込むと、その激しい損傷具合にこれにかかる負荷はどれくらいなんだろう…と想像してしまいます。

アポロ当時の宇宙食。まだまだ、あまりおいしくはなさそう…でした…(^^;)

思わず大興奮してしまったのが、オルドリン船長が来ていた服と“月面ゴルフ”をしたゴルフクラブ。

このアイテムたちは当時を記憶しているんでしょうか…(^^*)

館内で流れているのは、アポロの、シャトルの興奮が伝わる映像たち。

まだ私が生まれる前、宇宙へと開いた扉に世界中が夢中になり喜びが伝わるものばかりでした。

2階のエリアは立ち入ることができないところも。

スペースプレーン計画も、モックを眺めることはできました(暗いですが)。

(奥のロケット史?のような部分はなぜ見ることができなかったのかわかりませんが…)

大西宇宙飛行士が仰っていましたが、『世界中の人間が夢中になった。そんな経験は僕らにはまだない』。

宇宙史として知っているアポロの月面着陸、それが日本にとってもどれだけ興奮する出来事だったのか。

当時の空気を少し味わうことができた気がしました。

あの熱狂を体験できた世代は少しうらやましく思います。

お昼は流星軒にて豚骨ラーメンを。

グレイがいるよー!

近くには、お客さんに可愛くおやつをねだる猫ちゃんがおりました。

アトラクションはどんどん混んでいくので、回転が速くほぼ並ばずにすんだ観覧車へ。

観覧車からは上の方へ行くと入れないエリアを覗くことが出来るのですが、不思議なものが見られます。

何やらとても貴重なもののようですが…?

ちなみにスペースワールドにあるお宝あれこれについては、詳しい方々が行っていらっしゃり、解明されたり何がどういうものなのかわかるというもんの凄いまとめがございますよ…!

2017.3.19 宇宙クラスタ「スペースワールド」に集結!-次々にお宝が発掘される-の巻

https://togetter.com/li/1092309

それぞれのアトラクションから響く楽しそうな声を聴きながら、時間になったのでメガスクリーンで「ドリーム イズ アライブ」というドキュメンタリー映像を。

このメガスクリーン、日本ではここだけということで。

これがどのくらい大きいかというと…。

凄いですよね?!

白いスクリーンの枠となるような、黒いスペースはほぼありません!

めちゃくちゃデカイ!

ここではスペースシャトルに掛ける人類の夢、これからの宇宙時代への興奮を見て知ることができます。

いっぱいに広がる地球の映像には、無意識に涙が溢れてしまいました。

(宇宙にまで行ってしまう)人の技術や熱意って凄いなあ、とか、地球は美しいなあとか、そんな気持ちだったのかもしれません。

まるで宇宙へ行ったような素晴らしい気分でシアターを出て、締めくくりにはスペースドームで行われている『27年のあゆみ』展へ。

27年…これも、『平成』の時代の1つの終わりでしょうか…。

スペースドーム内は60~70年代のSF的未来感がありました。

松本零士先生のメーテルも。2010年の、20周年記念のもの。

そうそう、スペースワールドではスタンプラリーも楽しみました^^

スタンプ、各設置ポイントに2種類ずつあるので、別途スタンプ用に手帳とか持っていけばよかったですー!

とても可愛いです。

また、園内にはあちこちにこういったものが。

すべてを探してコレクションしてみるのも良いかもしれませんね。

スペースワールドは、宇宙への扉が開き人類の夢が叶った時代へタイムスリップさせてくれました。

アポロ時代の喜びと興奮、スペースシャトル時代の、これから宇宙へ進出するぞ!という熱をガンガンに感じました。

今は宇宙飛行士が(もちろんまだまだ本当に狭き門ではありますが)現実的な職業の1つとなり、宇宙はより身近に感じることが出来るようになりました。

その過程でなくなった計画の片鱗や、技術の進歩や枝分かれ、宇宙史に確かにあった空気を感じられたことはとても貴重で凄い体験でした。

これらの展示品は閉園後どこへ行くのでしょうか。

願わくば、再び会えることを願って。

晴れ間の出た空、なんだか地球の上をゆくシャトルのようでした。

ここに来られて良かった!ありがとうございました。

八幡製鉄所方面歩道橋より、皿倉山とスペースワールド。

≪オマケ≫

スペースワールドで購入したお土産。他の場所でも売っていそうですが、ロケットのシャープペンシル以外は初めて見たのでした。

コップのフチ子さんならぬコップの宇宙飛行士…!重力に逆らって自由です♪

※スペースワールドは2017年12月31日閉園しました