東京の中にある“森”の癒し。「ホテル椿山荘東京」

投稿日 2020-11-21 最終更新日 2023-11-28

ホテル椿山荘。結婚式場としても有名なこのラグジュアリーホテルの特徴は、なんといっても「本当に都内?」と思うほどの大庭園があること。

「フォーシーズンズホテル椿山荘」として誕生したのは平成4年。ホテルとしては比較的新しい方かもしれませんが、土地としては大変長い歴史を持つ場所です。

椿山荘の歴史によると、なんと江戸時代の記録には”南北朝時代には既に椿の景勝地だった”と書かれていたとか。

そして明治、山縣有朋氏がこの地を購入し邸宅を建て「椿山荘」と名付けたのが名前の始まり。

それからさらに時代を経て、ホテル椿山荘となりました。

◆椿山荘の歴史◆
https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/garden/history/

今回はそんな都会のオアシス、ホテル椿山荘についてご紹介します。

都心の中にある優美な森

椿山荘のイメージとしてまず最初に出てくるのが大庭園にあるシンボル三重塔「圓通閣(えんつうかく)」。国登録有形文化財で、かつて広島の竹林寺に建てられていたものが大正14年(1926年)に移築されたそうです。

「圓通閣」という名前は平成22年(2010年)の大規模改修時に聖観世音菩薩が奉安された際に付けられたのだとか。朝に散策したときは扉が開かれており、そのお姿を拝見することができました。

そこは東京にある別空間。

圓通閣のあたりが小高い丘になっており周囲にあるビルがまったく見えないので「東京ではない場所」にきたみたい。そんな感覚になります。

夕暮れ時ライトアップされた木々が柔らかく光り、風にざわめく草木の息吹を感じる穏やかなひとときが訪れます。

思わず深呼吸したくなってしまいました。

こちらは滝を背にホテル棟とチャペルをのぞむ景色。広々とした眺めです。

朝夕夜と別の表情を見せる庭園。
移り変わる季節を感じながら、色んな時間帯を散策してみると面白いですよ。

シティービューのプライムエグゼクティブスイートで、庭園と都市の2つの面を楽しむ

今回宿泊したお部屋はシティービューのプライムエグゼクティブスイート。

リビングとベッドルームが別となっており、新宿方面の夜景を眺めることができるお部屋です。

「なんて可愛い素敵なお部屋!」

予約画面から既にウキウキしていたのですが、内装の可愛らしさや角部屋の眺めの良さ、広いお部屋に感動。

ベッドルームとの仕切りのドアも可愛らしかったです。

広い部屋なのでお互い距離を取りつつ、久々の友人との語らいを楽しみました。

ちなみにベッドの寝心地は最高で、とっても帰りたくなかったです…(笑)。

廊下も可愛らしいです
夜景はこんな感じ

お風呂の広さにも驚き!浴槽の手前に、ガラス張りのシャワールームが別にあります。
アメニティは嬉しいロクシタンでした(ちゃんと2人分用意されていて嬉しかったです)。

カジュアルに楽しめる「ザ・ビストロ」

夕食はホテル内の「ザ・ビストロ」にて季節のコースメニューを。客席同士の距離、対面にならないような工夫がされていて安心して楽しむことができました。

食事が美味しいことでも知られている椿山荘。
季節の食材を生かしたお料理の数々は大変満足度が高かったです。

リンゴとリコッタチーズのソースでいただくシャルキトリーのさわやかさ(ちなみにシャルキトリーというのは豚肉加工品のことだそう)。

カボチャのポタージュはとっても濃厚。ミルクフォームにシナモンがアクセントで効いていておりました。

サーモンはパリッとした皮とふっくらした身と野菜とソースの相性が抜群!鴨胸肉のジューシーさもたまりません!

【シャルキトリーの盛り合わせ】りんごとリコッタチーズのソース
【カボチャのポタージュ】シナモン風味のミルクフォーム

【サーモンの香草パン粉焼き】
焼きナスとセミドライトマトのペースト バルサミコクリーム

【エピスと蜂蜜でカラメリゼした鴨胸肉のロースト】
ポルチーニ入りポレンタのフリットと洋ナシのコンポート サングリアソース

【モンブラン】マロンとカシス
コーヒーまたは紅茶

そして焼きたてパンの美味しさといったら…おかわり必至です。

デザートはマロンとカシスのモンブラン。

ワインと共に、大変ゆったりと幸せな夕食でございました。

カジュアルダイニング ザ・ビストロ

場所ホテル3F
営業時間11:30~L.O.22:00(~23:00)
席数44席
ページhttps://hotel-chinzanso-tokyo.jp/restaurant/bistro/

幻想的な東京雲海

さて、訪れたのは10月末。
10月1日から『東京雲海』が開催されているとのことで、昼間とはまた違う表情の庭園を楽しみました。

この東京雲海、ライトアップされた庭園に人工的に作られた雲海が広がるというもの。

色づき始めた森と三重塔、星が見えるような澄んだ濃い空。ライトアップされた森の光が柔らかく輝きとても幻想的な空間に。

ちなみに『雲海レストラン』というレストランも毎年期間限定で開催されているようです。
幻想的な雲海を眺めながらいただく特別なお食事…素敵な雰囲気もご馳走の一つですよね。

夕食時は予約された方のみ入れます。夕食前や朝食時はこちらのから素敵な景色を眺めることができます。

結婚式が行われるチャペル、滝、三重塔、羅漢像、季節で移りゆく草木。料亭や茶室。

一つの庭園の中にいながら様々な表情を楽しむことができます。

庭園の木々に囲まれて気持ちがゆったりと解放されていくのを感じました。

ボリューミーな朝食で、たっぷりエネルギーチャージ

ホテル朝食も楽しみの1つ。

和食と洋食と選べますが、今回は洋食、イル・テアトロさんの方へ伺いました。

ラッキーなことに三重塔を眺められるお席に案内していただきました。とてもいい眺めです。

初めての宿泊なのでやはり卵料理はスタンダードにオムレツを。これがまたふわふわのとろとろ!

ソーセージやベーコン、焼き野菜なども丁寧に仕事をされていてボリューミー。

フレッシュジュースもおかわりできて、体が充電されていくのを感じます。

モーニングベーカリーはたっぷり数種類。クロワッサンやマフィンなど、どれもこれも美味しい…!

フレッシュジュース又は本日のジュース
お好みの卵料理(ベーコンとソーセージ)
モーニングベーカリー又はトースト
コーヒー又は紅茶

モーニングはこの他パンケーキやエッグベネディクトも有名で、大っっ変美味しいのだそう。朝からスパークリングワインを片手に…という優雅なモーニングメニューもあるそうです。

ホテルのエッグベネディクト、とっても惹かれます…!またいずれ泊まりにきてみたいです。

アフタヌーンティーやカフェ、レストラン利用にも最適

椿山荘といえばアフタヌーンティーでご利用されたことがある方も多いのではないでしょうか。庭園を眺めながらいただく時間も格別ですね。

宿泊当日は昼食をとっていなかったので、ロビーラウンジにあるル・シャルダンでサンドイッチをいただきました。個性的な色もありますが、バラエティに富んでいて大変美味しかったです。

こちらではアフタヌーンティーのほか、イブニングハイティーを楽しむこともできます。

イブニングハイティーはアフタヌーンティーより遅めでお酒と共にオードブルやローストビーフなどを楽しむもの。ボリュームもあって男性にも人気だそう。

ハイティーは未経験ですが、近いうちにいただいてみたいです。

2014年にいただいたアフタヌーンティー(3人分)

アフタヌーンティーやハイティーは現在前日までの完全予約制。季節ごとに趣向が凝らされた甘いひと時を優雅に楽しみたいですね。

結婚式場としても利用される椿山荘には数々のレストランがあり、いずれも人気。庭園内の料亭も趣があって素敵だと思います。

お食事やカフェでも楽しみたい椿山荘。
東京から離れたような感覚になれる素敵な庭園と共に、喧騒を離れ癒されてみるのはいかがでしょうか。

こんな人にオススメ!

友人、夫婦、恋人

ホテル椿山荘東京

住所〒112-8680 東京都文京区関口 2-10-8
電話03-3943-1111(代表)
アクセス東京メトロ 有楽町線「江戸川橋駅」1a出口:徒歩約 10分
東京メトロ 東西線「早稲田駅」3a出口:徒歩約13分
東京さくらトラム(都電荒川線)「早稲田駅」:徒歩約8分

都営バス(白61系)「ホテル椿山荘東京前」下車
文京区コミュニティバス「B-ぐる(ビーグル)」で「ホテル椿山荘東京」下車
ホームページhttps://hotel-chinzanso-tokyo.jp/

感染症対策のため現在庭園に入れるのは施設利用者に限るとのこと。館内の至る所に消毒設置あり。他、レストランやカフェの利用は対面配置を避けるなど工夫されています。

訪問日 2020/10ほか