こんにちは、樹咲です。
京都の夏の風物詩の一つに川床がありますね。
この「川床」読み方が二通りあり、
・かわどこ…貴船など川の上を覆うように座敷を組んだもの
・かわゆか…鴨川に平行する用水路(高瀬川)の上に座敷を組んだもの
という違いがあるそうです。
夜になると提灯に灯りがともり、大変風流な雰囲気で「京の夏」を感じることができますよね。
ちなみに鴨川沿いの川床は直射日光が当たるため、昼間の営業はありません。ええ、暑すぎますもんね…。

ところかわって鞍馬・貴船方面は四条河原町などの中心部から2度は違うという京都の避暑地。
青々と生い茂る山の緑と清流貴船川の碧に涼を求め、また縁結びで知られる貴船神社や、鞍馬の山越え目的で行かれる方も多いことでしょう。


貴船神社
住所 | 〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180番 |
参拝時間(本宮 開門時間) | 6:00~20:00 (5月1日~11月30日)/ 6:00~18:00 (12月1日~4月30日) |
※年中無休、参拝料無料。ライトアップ期間は時間の延長あり。 | |
ホームページ | http://kifunejinja.jp/ |
本日ご紹介するのは貴船の川床「ひろや」さん。
夏の京都に行くのなら一度は体験してみたい貴船の川床。
せっかくならば料理旅館としても名高いひろやさんの川床料理を堪能してみたい!とお伺いしました。
時間的には昼と夜の間の15時開始だったので、殆ど貸切状態。
お席に通されると…そこは本当に川の上!すぐ下をなかなか勢いよく流れていきます。水が冷たく、とても気持ちが良い…!
頭上は竹や木々が覆い、流れる心地よい水音と木々のざわめきに耳をすませ、涼を楽しみます。

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まずは先附。
川魚を中心としたもので、沢蟹や稚鮎の甘露煮などが登場。

ちょこん、とした沢蟹が可愛らしいです。
続いて、夏の京都の逸品ならばやはり鱧。
歯ごたえのある鱧の湯引きを、梅肉和えで食べるのがたまりません!

お吸い物と続き…。

お造りは、なんと氷の器に乗って登場。
目にも涼しく、胡瓜や人参などの添え物にも細やかな仕事がされています。

そして…続いて思わず「綺麗!」と声を上げてしまったのがこちらの鮎の塩焼き。

川の流れが塩で描かれています。
鮎が生き生きと泳いでいる様で、まるで水墨画のよう…!
職人技にため息がでました。

向かいの席からの眺めも美しい!
川魚の鮎は独特の臭みが苦手な人も多いと思うのですが、この鮎の美味しいことといったら…!
ふっくらと柔らかく、おかわりしたいくらいの美味しさで感動しました。
素晴らしいタイミングで提供される一品一品。
趣向が凝らされた美味しい料理を、とても美味しい空気の中で堪能することができました。



写真には納められなかったのですが、川の向こうには鹿も登場。
自然いっぱいの中、川の音、木々のざわめき、美味しい料理、楽しい会話を体中で体感できた貴船の川床。
滅多に体験できない、本当に良い時間でした。
貴船の川床はかなり敷居が高いと感じる方も多く、私も行く前はとても緊張していたのですが、そんなことは全然ありませんでした!
お店の方の接客も大変心地よく、一日貴船をゆったりと楽しむことができました。
川床料理を提供しているお店は貴船にたくさんありまして、流しそうめんなどリーズナブルなプランもあり、ドレスコードもなく気軽に楽しむことができます。
夏だけのお楽しみ、京都の川床。
自然とともにいただく美味しい“夏の涼”、ぜひ一度お楽しみください♪