伊勢志摩旅 其の五 日本の技術の粋「ミキモト真珠島」と鳥羽の極上海の幸

投稿日 2018-03-31 最終更新日 2021-11-30

伊勢志摩旅第5弾は鳥羽巡り。

第4弾、鳥羽湾クルーズとイルカ島、二見浦の夫婦岩、賓日館はこちら

初めての伊勢志摩では、伊勢神宮の他に必ず行って見たい場所が2か所ありました。

その一つが、今回書くミキモト真珠島

宝飾品としての真珠…ではなく、別の理由で訪れてみたいと思っておりました(いえ、宝飾品としての真珠も大好きですが!)。

真珠作りに人生を掛けた、御木本幸吉さん

その理由が御木本幸吉さん。

私は小学生時代図書館中の本を読み漁っておりまして、その中に何冊か強烈に印象に残っている本があります。

その一冊が、(出版社は忘れてしまいましたが)御木本幸吉さんの生涯を描いた、いわゆる歴史人物漫画。
広大な海と貝を相手に、何度も何度も挑戦して何度も何度も失敗して、ようやく“真珠”を作ることに成功した…。

その真珠の輝きが、漫画の中でひときわ輝いて見えたことが強烈に印象に残っています。

山の中に住んでいた私は当時はまだ本物の海を見たことがなく、頭で想像する海の大きさ・広さは宇宙程のイメージがあったと思います(笑)。

御木本さんのその挑戦は、まるで宇宙に無限に広がる星の、たった一つを見つけるような…多分、そんなイメージを抱いていました。

それと、宝石というと“採掘するもの”。ところが、「作れるの?というか作ったの!?」という衝撃。真珠王・御木本幸吉さんが作られた真珠、それを伝える真珠の島。

二見浦からバスで鳥羽駅まで戻り、少し歩いてミキモト真珠島へ。こちらも『まわりゃんせ』で入ることができます。

現在も見ることのできる海女の姿

真珠の祖である御木本幸吉記念館に入って見始めていると、館内アナウンスが。なんと海女さんの実演が観られるとのこと!

この日の正確な気温はわかりませんが、2月、海、風、とダウンでもブルブルと震えておりました。そんなところへ、船にのって海女さんご登場。

あの、海女さんの恰好、磯着というそうです。
白いです薄いです寒そうです…!それぞれご紹介された後、背中の方から海へダッパーン!と勢いよく入られました。

現在は養殖技術が発達しており海女の必要性はなくなったとのことですが、ミキモトでは活躍を伝えるため現在でも実演をしているのだとか。
この透明度…海女さんの姿が見えるの、わかりますでしょうか。

磯着が濡れて張り付いているのがなんとも寒そうだなー!と思いながら、昔は皆さんこうやって一つ一つ貝をチェックしていたんですねえ…と、真珠作りの大変さを感じました。

記念館で学ぶ真珠作りの歴史と、美しい宝飾品

実演が終わり御木本幸吉記念館へ再び。

私は幕末が好きなんですが、今まで明治維新で止まっていたのですが…。

当たり前ですけれど、明治を支えて作ってきた人たちって幕末生まれの人、多いんですよね。

御木本幸吉さんもそのお一人。
上述したように、本当にたくさんの星の中から、たった一つを選び取るような作業をし続けていた御木本さん。そしてそれを支えてきた奥さん。

何度も失敗してそれでも諦めなかった姿勢や、養殖が成功し軌道に乗り始めた際発生したクオリティ問題で、「世界のミキモト」にするために物凄い決断をしたこと、美しい伊勢志摩の景観を守る為にしたことなど、強い信念と行動力を感じました。

続いて真珠博物館で、標本や工程や科学的な説明などを拝見。

色とか作られる貝の種類とか、工程、絶対にアナログでやらなければならない部分など驚くことがたくさん。

真珠って、こんなに色の違いがあるんですねえ…。粒の大きさでより分けたり、わざと形を変えたり。
これらを見て知ると、「真珠は科学で作られたものである」という、なんだか物凄く物凄いものだと感じることができます…ただの宝飾品じゃない…真珠凄い!

真珠ミュージアムでは美しい真珠の装飾品の数々を眺めることができます。

いったいおいくらするの…と思わず考えてしまいますが、大昔の海外の装飾技術の精巧さなどもあわせて楽しめます。

また、今回は琵琶などの展示も。思わずため息が出てしまう美しさと輝きでした…!

ミキモト真珠島

住所〒517-8511 三重県鳥羽市鳥羽1-7-1
電話0599-25-2028
入場料大人 / 1,650円
小人(小・中学生) / 820円
営業時間・定休日変動多し。ホームページで確認してください
ホームページhttp://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/

伊勢海老、あわび、牡蠣…伊勢の豪華な食材をたっぷり楽しむ

さてさて、ミキモト真珠島を堪能し、駅へ戻ってこの日のお宿へ。2日目は鳥羽ビューホテル花真珠の、伊勢を食べ尽くす新春プランにいたしました。

1日目も感じましたが、伊勢志摩はお湯がとっても好み。

トロリとしているけれど熱すぎず、じーっと浸ることも何度も入ることもできる、居心地のいいお湯です。

2日目の宿の目的は何よりもお食事!伊勢って、本当に贅沢な食べ物が多いですよね…!

伊勢海老に

鮑に。

浦村牡蠣!

写真だとちょっと大きさが伝わりにくいのですが、この牡蠣の量が物凄くて…!まだ下にありまして、蒸し焼きにされた大粒の牡蠣が一人6Pくらいありました。ホクホクでふわふわ、臭みがなく本当に美味しかったです!

伊勢の高級美味を大満喫!!でした!

朝食もしっかりと。「おいり」の入った鯛茶漬け、美味しかったです♪

宿には可愛い海女さんたちが。

今回はここまで。第6弾、鳥羽水族館とシェルレーヌに続きます。

鳥羽ビューホテル花真珠

住所〒517-0021 三重県鳥羽市安楽島町1075-98
電話0599-25-2111
ホームページhttp://www.tvh-hana.co.jp/

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友人、夫婦、家族、恋人

訪問日 2018年2月