ちはやふる~いざゆかん、百人一首の世界哉~滋賀・近江神宮

投稿日 2018-03-14 最終更新日 2021-05-06

『ちはやふる』ファンの聖地であり、「時」の地。

滋賀県大津市、近江神宮。

百人一首や「ちはやふる」ファンにとっての聖地である。

また、と天文学や時計ファンにとっても素晴らしい場所だ。
水時計を造られた天智天皇が御祭神として祀られており、復元された漏刻(水時計)や国内外の貴重な時計・歴史が展示されている「時計館時計館宝物館」が併設されている。

近江神宮へは、京都駅からは琵琶湖の横を通るJR湖西線で『大津京駅』下車徒歩約20分、京都の中心部・四条河原町&烏丸近辺からは少し歩いて京阪電鉄の祇園四条駅からびわ湖浜大津駅で比叡山方面に乗り換え『近江神宮前駅』下車徒歩約10分。

京阪電鉄では映画公開に合わせ5月31日まで「ちはやふるラッピング電車」を運行するということなので、京阪電車だと千早に会えるかも?
「ちはやふる −結び−」公開記念ラッピング電車を運行(PDF)
(※平成30年4月から浜大津駅は「びわ湖浜大津」駅に改称されました。)

あの大階段を見上げる

近江神宮は小高い山の上にあり、木々に囲まれた大階段を一歩一歩昇っていくと…緑色の木々の中から現れる鮮やかな朱色に、きっと目を奪われることだろう。

『ちはやふる』アニメや映画でお馴染みの「あのシーン」で世界観に浸って欲しい。

競技かるたの聖地、近江勧学館。

お参りをし、本殿より右手に歩いていくと近江勧学館が。
全国大会や名人位・クイーン位戦が行われる場所。普段はとても静かだ。

実はこの近江勧学館、結婚式や祭典などに使われる会館なので、一般個人の宿泊もできるとのこと。また競技かるた1日体験教室も定期的に開催しているようなので、体験や宿泊ご希望の方は公式Twitterなどで情報をチェックしてみよう。

“生活の基盤”の一つである“刻”の流れ

さて近江神宮には漏刻というものがある。これは水時計で、天智天皇が造られ、社会生活の基盤である時報を始められた(近江神宮サイトより)。

こちらにある水時計は昭和39年に奉納されたものとのこと。古くはバビロニアの頃からあったという水時計の、その仕組みを知ることができる。

今私たちは共通の「時刻」を持ち生活しているが、もしもいま時計が無くなってしまったら時間の感覚がバラバラで生活をするのにとても困るだろう。

生活の基本、皆のルールとなるものを作り上げた天智天皇の『「天智」とは天のように広く限りない智恵の意味』に大きく頷き納得するのである。

いやはや、知恵というものは本当にすごいです。

時計館宝物館には天体観測の精密な時刻を知るために用いられた垂揺球儀(すいようきゅうぎ)という振り子時計が展示されている。

この振り子時計はあの伊能忠敬先生が使われたものと同じで、それだけでも天文ファンや歴史ファンはウキウキしてしまうが、何よりもこの垂揺球儀は現存する4台のうち最も完全で重要文化財級のものだそうだ。滾る。

近江神宮

住所〒520-0015滋賀県大津市神宮町1番1号
アクセス JR湖西線『大津京駅』下車 徒歩約20分
京阪電鉄『びわ湖浜大津駅』乗換、『近江神宮前駅』下車 徒歩約10分
ホームページhttp://oumijingu.org/

百人一首がお好きなら、嵐山の時雨殿へも

ここまで読んでくださっている方で、『百人一首が大好き!』で、もしさらにお時間があるのなら嵐山の時雨殿も併せて訪れて欲しい。
…と思ったのだが、時雨殿は現在リニューアル工事中とのこと。再開は公式サイトでアナウンスされるのを待とう。

百人一首の『歌』の世界に浸れる空間がそこにはある。

※いずれも撮影可能エリアでの写真です

時雨殿

住所〒616-8385 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
アクセスJR嵯峨嵐山駅 / 阪急嵐山駅 徒歩15分
嵐電(京福)嵐山駅 徒歩5分
ホームページhttp://www.shigureden.or.jp/
※2018年3月現在リニューアル工事のため休館中

そしてさらにここまで読んでくださった皆さん!ありがとうございます。
『百人一首』がテーマの学参書籍に漫画を描かせていただいています。それぞれ漫画で構成されており大変読みやすくわかりやすくなっておりますので、よろしければぜひ併せてチェックしてみてくださいね。