投稿日 2018-04-27 最終更新日 2021-05-03
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お昼時には大行列。並んでも食べたい京豆腐
“京都らしい”名物の一つが豆腐だ。
嵐山や南禅寺、祇園の料亭の湯豆腐が思い浮かぶ。木々のざわめきを聞きお庭を眺めながらしっとりとした雰囲気でいただく…そんな湯豆腐も良いものである。
今回ご紹介するのは北野天満宮の目の前にある「とようけ茶屋」。もっと気楽に、お手頃にいただける豆腐の名店だ。
数々の雑誌・TVでも紹介されている有名店なので訪れたことがある方も多いだろう。北野天満宮に行かれた方は向かい側にこのお店の行列を目にしたことがあると思う。
「ああ、あの行列が凄かった場所か!」
そう、あの場所である。
お昼時ともなると長蛇の列ができ、30分くらい待つのは当たり前。
でも、並んででも食べたい、そして並ぶ甲斐のある、とても美味しいお店です。
お持ち帰りも続々。豆腐はもちろん、ひろうすや豆腐専用タレも。
店舗の一階では豆腐やひろうすなどを求めてひっきりなしに客が訪れる。
飲食待ちで並んでいる間にもたくさんのお客さんが豆腐を買いに来ており、人気の高さを伺うと同時に期待が高まる。
東京では「がんも」と呼ばれる「ひろうす」、美味しい豆腐を ますますおいしくするための専用たれ。後で購入してみたい。
豆腐の七変化!
メニューはたくさんあり迷ってしまうが、ここはまずスタンダードな湯豆腐膳をいただくことにした。
頼むと最初にいただけるのがおぼろ豆腐。
柔らかくてほんのりあたたかく、甘みのあるタレがかかった優しいお味だ。ほっとする気持ちになれる味に、思わず「ほうっ…」と感嘆が漏れてしまう。
真打ち登場
先付けをいただき、そして御膳へ。
湯豆腐膳が運ばれてきた。
煮ても固くならないというアツアツの湯豆腐を、まずは何もつけずにいただく。
豆腐ってこんなに美味しいんだ!!
豆の自然な甘さや、とろける食感がたまらない。しっかりとしておりながら絹のように溶けていく。
本当に美味しいとただ浸る。
それはもう、じんわりじわじわと浸ってしまう。
湯豆腐のお湯はきちんと出汁がとられているので、ちょっと掬ってタレを混ぜるとこれまた上品なおつゆになる。
薬味を加え、味の変化を楽しみながら、ゆったりと「お豆腐」を味わってほしい。
たいへんな、ほっこりほっこり体を優しく満たしてくれることだろう。
もう一品、生湯葉丼をご紹介。
湯葉丼。関東では染みない丼だ。汲み上げた生湯葉を甘いトロミのたれに絡め、ごはんとともにいただく。ワサビを溶かして味を少し変えるのもよし。
生湯葉を煮て葛をかけたというこの丼。
湯葉独特の食感が残り、甘いたれがこれまたお腹にじんわりと広がっていく。一見少なそうに見えるが、湯葉の食感を楽しんでいくうちにお腹いっぱいになる。
他にも、油揚げを卵とじにした「きぬかけ丼」、生麩を丼ぶりにした「生麩丼」などがある。
京都を代表する生もの「豆腐」「生湯葉」「生麩」の魅力を、存分に味わってほしい。
ちなみに30分程度は待つ覚悟がいるお店だが、6月~9月のお中元時期は比較的待ち時間が少ないとのこと。
また、11時の開店を狙うか13時以降がオススメみたいですよ。
※値段は2018年4月現在のものです
こんな人にオススメ!
友人、恋人、家族、同僚
とようけ茶屋
住所 | 〒602-8384 京都市上京区今出川通御前西入紙屋川町822 |
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営業時間 | 飲食 11:00~15:00 / 売店 9:00~18:00 / 木曜定休 |
ホームページ | http://www.toyoukeya.co.jp/shiten.htm |