投稿日 2021-12-08 最終更新日 2023-11-06
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歴代ロマンスカーを展示するミュージアム、開館
首都圏から気軽に行ける温泉地の一つ、箱根。
新宿と箱根を繋ぐ小田急ロマンスカーは、小旅行を楽しむ乗り物のひとつ。
その丸みを帯びたフォルムと独特の赤、そして大きな窓と展望席は“ちょっと特別”な気分になる特急です。
「きょう、ロマンスカーで。」長年この音楽とともにある小さな旅路。
その歴代車両を展示する『ロマンスカーミュージアム』が2021年4月19日神奈川県海老名駅に開業いたしました。
毎年訪れる箱根。2021年11月末、胸をワクワクさせながら行ってまいりました!
まず最初に出迎えてくれるのはモハ1。小田急電鉄の前身、小田原急行鉄道の最初の車両。
戦中戦後にかけ30年以上活躍したという車両の中は木でできており、どこか懐かしいような優しさが漂います。
並んだ“顔”に時が巻き戻る
様々な媒体で紹介されている歴代3つの車両が並ぶこの景色。
左奥から1957年~1992年に走ったSE3000形、1963年~1999年に走ったNSE3100形、そして1980年~2018年に走ったLSE7000形。
1999年上京の私はLSEには何度かお世話になったり、JRや小田急線の新宿駅のホームからよくLSEを見かけていました。
実際に知っている車両は一番右のLSEだけですが、前述した通りその丸みのあるフォルムや大きな窓、特徴的な赤のデザインに、すべて「知っている」ような懐かしさを感じます。
「赤」といっても完全な赤ではなく、オレンジの入った色味が温かみを感じさせるのかもしれません。
展望席と広い窓
NSEはロマンスカーで初めて展望席の上に運転席が作られた車両。
客席の間に梯子が降り二階の運転席(写真左下)へ運転手が乗降できるようになっています。
当時としては大きな窓のほか二人掛けの席の間に仕切りがないことも特徴。まさに“ロマンス”カーです。
1987年~2012年に走ったHiSE10000形はハイデッカー構造という客席が通常より高い位置に作られているのが特徴。展望席のシートは青と赤の組み合わせになっておりお洒落です。眺望がより広がっていることを感じられます。
二階建てに詰まる夢
実は人生で二階建ての車輌というものに殆ど乗ったことがありません。なので二階建て車両は夢いっぱいで憧れの車両。
1991年~2012年に走ったRSE20000形はその二階建て構造を見ることができます。この車両、残念ながら現役時代一度も乗ることができませんでした。なので中に入ってみることができたのはとても嬉しいです!
いつもよりもちょっと高い目線になる二階席、半個室でラウンジのような一階席。
う~ん、夢が詰まりまくりです。
小田急主要駅のジオラマは時間を忘れて楽しめる
2Fにはジオラマパーク。
このジオラマパークは新宿から始まり芦ノ湖周辺まで小田急の主要駅や観光施設周辺が作られており、光と音の演出で長い時間楽しむことができます。
よく使う駅、知っている駅、行ったことのない駅…あれこれ眺め追いかけているとあっという間に時間が過ぎます。
新宿の小田急百貨店や高層ビル群、小田原城、箱根湯本駅などなどランドマークを追いかけていくだけでもとにかく楽しい。朝から夜へ、灯るビル群の明かりや空に広がる光の粒子など飽きません。
また途中途中で走っている電車を自分で動かすこともできますよ(1回100円)。
私的に感動したポイントははやぶさ2とリュウグウ!
JAXA宇宙科学研究所のある相模大野らしきあたりの上空をふわふわ上下しています。
先日はやぶさ2がサンプルを持ち帰った小惑星リュウグウらしきものもちゃんと上空にあって感動しました!
キッズが夢中になれる遊び場
小さなお子様が思いっきり遊ぶこともできる遊び場も。ロマンスカーアスレチックは二階展望席もあるそうです!
今はコロナ禍のため休止中ですが「はしるきっさしつのおべんとう」を作れるコーナーもあるのだとか。ロマンスカーのお弁当を作れるの、楽しそうですね。(※お子様のみ、大人のみの利用は不可)
シミュレーターは平日でも人気でした♪
カフェで憩いのひとときを。
併設のカフェ『CLUBHOUSE』はミュージアム利用者でなくとも利用できます。
こちらの目玉はなんといってもロマンスカーの「⾛る喫茶室」当時のメニューを再現した“日東紅茶とクールケーキのセット”と“飲める車両図鑑”。
“飲める車両図鑑”はコーヒー、ココア、ミルク(ホットorアイス)の上のクリームに歴代ロマンスカーがプリントされるという心躍るドリンクなのです。
どれにしようか行く前から悩みつつ、富士山の青と車両の赤がとてもきれいな「NSE3100形」に決定。
このドリンクも楽しみにしていたのですが…が…!
大変な哀しみです。運ぶときに気泡が上がってきてしまい、写真を撮る前に異空間になってしまいました…。
どうぞ皆様気を付けて席まで運んでください…(涙)。
このほかにも小田急電鉄の企業史、シミュレーター、ミュージアムショップ、屋上展望など見どころいっぱい!
乗ったことのない歴代のロマンスカーたちにも想いがいっぱいになる素敵なミュージアムでした。
こんな人にオススメ!
家族、お一人様、ロマンスカー・小田急好き
ロマンスカーミュージアム
住所 | 神奈川県海老名市めぐみ町1-3(小田急線海老名駅隣接地) |
営業時間 | MUSEUM / 10:00~18:00 CLUBHOUSE / 10:00~19:00 |
利用料金 | 大人(中学生以上) / 900円 子ども(小学生)/ 400円 幼児(3歳以上) / 100円 |
アクセス | 小田急線海老名駅徒歩2分 |
ホームページ | https://www.odakyu.jp/romancecarmuseum/ |
2021年11月現在原則事前予約制、入館時の検温消毒
おまけ。今回、初の後ろ展望席で遠ざかっていく景色を眺めることができました。
こちらは入生田駅付近の箱根登山鉄道の車両基地。すれ違いの為しばらく停車していたのでじっくり眺められるのは貴重です。
訪問日 2021年11月30日