東京・北区「青天を衝け」大河ドラマ館と飛鳥山プチ散策

投稿日 2021-11-03 最終更新日 2024-01-01

2021年大河ドラマ『青天を衝け』。非常に楽しみにしていた大河ドラマで毎回大変面白く観ております。

近代日本経済の父と云われ、2024年から新一万円札の顔となる渋沢栄一氏。
コロナ禍は様々な施設が事前予約制となりなかなかタイミングが合わずウズウズしていたのですが…11月頭、ようやくお伺いすることができました!

※『青天を衝け』大河ドラマ館としては2021年12月26日までとなります。
※動画及びサインは撮影禁止、本記事掲載の写真はいずれも撮影可能エリア・箇所のものです。

23区初の大河ドラマ館

『青天を衝け』の大河ドラマ館は東京都北区と埼玉県深谷市の2つがありますが、なんと、23区では初
戦国・幕末大河では関東の方が主役になることが少ないので、都内に大河ドラマ館があるというのは気持ちが上がります。

北区の大河ドラマ館は、渋沢栄一さんが晩年住んだ飛鳥山の敷地内にある「北区飛鳥山博物館」の特別展示室に開設されています。

入口を始めとしてテーマカラーである藍色でまとめられた館内が心地よいです。

若き栄一さんがお出迎え

パリ編、そして明治時代の栄一さんや慶喜さん

展示の入れ替えとしては最終になるのでしょうか。

パリ編の博覧会ブース、栄一さんらの明治期の衣装を楽しむことができました。
慶喜公の絵道具や自転車のシールは特に嬉しかったです。

ドラマ動画が入り込むので撮影しなかったのですが、これから登場する女性のドレスが飾ってありましてそれがもう美しいの豪華だの…!
また、これから先のシーンの動画も流れていて、描かれないかもと思っていたシーンを見ることができるとわかりワクワクしております。

パリ編のブース、杉浦愛蔵さんとのエピソード

コロナ禍で外国ロケができなかったので、パリの現地スタッフと細かいやりとりをしVFXを使って作られたパリ編。

日本国内とはまた異なる壮大さは「現地で撮ったのでは?」と思わせる程お見事なものでしたが、そんなパリ編がどう作られたのか。メイキング映像、絵コンテ(動画内)などを見ることができました。

また栄一さんと強い絆で結ばれ、パリや明治政府で共に時間を過ごした杉浦愛蔵さん。

栄一本人や渋沢家との関係性など細かいエピソードパネルもあり、ドラマ内で描かれなかった部分の二人の友情や同志としての絆の強さをより感じることができました。

巨大柱の映像や、北区の小学生が書いた渋沢栄一新聞、そして出演者の方々のメッセージやサインも見どころです。

8分ほどの映像コーナーはこの作品がとても愛され大切にされ制作されていることをひしひしと感じる素敵なものでした。
終わってほしくない、もっともっと見たい…!という思いはものすごくものすごく!ありつつも、最終回を見届けられる日をこれまたとても楽しみにしています。

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なりきり一万円札で自分も一万円に

2024年に新一万円札になる渋沢栄一さん。「ならでは」の特別コーナーもあります。

それは「自分が一万円札の顔になることができる」コーナー(笑)!

プリクラのようなブースで写真を撮り、画像をダウンロードできます。
紙にして持ち帰ることもできてしまいます(飛鳥山敷地内のお土産屋さんで別途200円)。

渋沢栄一さん主人公だからこそできる、作れる、遊び心のある記念品ですね。

常設展では飛鳥山ならではの興味深い展示も

北区飛鳥山といえば桜の名所としても有名。
八代将軍、徳川吉宗公が庶民の為に飛鳥山に桜を植えたことが桜の名所としての始まりです。

同館内の常設展では北区飛鳥山周辺の風俗史が展示されていますが、そんな中で私的最も見どころポイントは「花見のお弁当」。江戸時代の人々が持参したお弁当が再現されています。

撮影禁止(だと思う)なので写真はありませんが、これがめちゃくちゃ豪華!
お重におにぎり、煮物、お菓子などがこれでもかとぎっしり詰まっているのですが…中でも驚いたのが刺身の重。

鯛、わかめ、しらすなど生のお刺身が入っておりました。お刺身をお弁当にというのに驚きつつ、どれもこれも大変美味しそうで…!

お花見というのが人々にとってどれほど楽しみで特別な行事だったか、このお弁当を皆でワイワイ食べたんだろうなあと想像すると時代が変わっても人の心はあまり変わらないなあなんて思ったりします。

飛鳥山公園内には十月桜が咲いていました

常設展は大河ドラマ館開館中は同じチケットで見ることができます。

ドラマでは殆ど描かれないであろう、この先(明治や大正)の産業関連のパネル展もありますのでぜひお立ち寄りください。

渋沢×北区 青天を衝け 大河ドラマ館(北区飛鳥山博物館)

住所〒114-0002 東京都北区王子1-1-3
大河ドラマ館ホームページhttps://taiga-shibusawa.tokyo/
北区飛鳥山博物館ホームページhttps://www.city.kita.tokyo.jp/hakubutsukan/
アクセスJR京浜東北線「王子駅」南口 徒歩5分
東京メトロ南北線「西ヶ原駅」徒歩7分
東京さくらトラム(都電荒川線)「飛鳥山停留所」徒歩4分

※大河ドラマ館開館中は開館時間の変更等あり、詳細はホームページをご確認ください

原則事前予約制、入館時の検温消毒、氏名連絡先記入有

重要文化財、青淵文庫と晩香蘆

完全事前予約制とのことで残念ながら今回チケットを取ることができなかったのですが、外観は自由に拝見することができるので写真だけ。こちらは今後も見る機会がありますのでまたお伺いしたいと思います。

まずは青淵文庫(せいえんぶんこ)。栄一さん80歳のお祝いと、男爵から子爵へのお祝いで寄贈された建物。
書庫や接客の場として利用されたものだそうで、ステンドグラスがなんとも美しいです…!

晩香蘆 (ばんこうろ)は栄一さん喜寿のお祝いに寄贈された洋風建築。落ち着いた雰囲気で凄く素敵ですよね…!

国内外の賓客をもてなすレセプションルームとして使用された場所で、中の調度品や暖炉などもとっても素敵なのだそうです。

そして渋沢資料館。現在は完全予約制で資料館のチケットがないと青淵文庫と晩香蘆を拝見することができないので、日時をしっかり決めて再訪したいものです。

2022年の1月30日までの企画展は栄一さんから千代さんへの手紙。何年も離れていた時間、どんな想いをしたためられていたのでしょうか…。

渋沢資料館・青淵文庫・晩香蘆

ホームページhttps://www.shibusawa.or.jp/museum/index.html

※現在完全事前予約制。当日の開館30分前までは予約可能

日本一短いモノレール「アスカルゴ」

王子駅中央口から飛鳥山まで、レールの長さ48m、高低差18mという日本一短いモノレールがあります。

かたつむりのような丸みのある可愛らしいデザインから「アスカルゴ」という愛称がついているそう。

無料で誰でも乗ることができ、走行時間が2分と非常に短いので「〇分ごとに出発」でもなく、押しボタン式で往復。大河ドラマ館開館中は北区アンバサダーである倍賞千恵子さんが特別アナウンスをされています。

アスカルゴ(上)からの眺め

到着したらすぐ上へ下へと移動してしまうのでアスカルゴ自体の写真を撮ることはできませんでしたが、東京さくらトラム(都電荒川線)を臨める景色はちょっと特別。

のんびりとした気持ちになれるモノレールです。

あすかパークレール「アスカルゴ」

ホームページhttps://www.asukayama.jp/stroll/st-39.html

こんな人にオススメ!

歴史好き、家族、お一人様、友人、夫婦

訪問日 2021年11月ほか