インペリアルラウンジアクアのアフタヌーンティーをお部屋で楽しむ、東京「帝国ホテル」

投稿日 2020-10-02 最終更新日 2021-04-14

サンドイッチやケーキ、スコーンetcetc、軽食やスイーツを楽しみながら香り高い紅茶とともに午後のひと時を優雅に楽しむ…。そんな魅力的なアフタヌーンティー。オシャレをして、ゆったりと過ごす時間は特別ですね。

アフタヌーンティーを楽しめるホテルは都内に数多くあり、春夏秋冬季節ごとに趣向が凝らされたメニューや数々の作品とのコラボレーションなどを楽しむことができます。

中でも帝国ホテルのアフタヌーンティーは“塩気”と“甘味”のバランスが素晴らしく私好みで、時々訪れる場所の一つ。

今回はなんとミステリーの女王アガサ・クリスティーの作品に着想を得たアフタヌーンティーがお部屋で楽しめるプランがあるということで宿泊。

2020年はアガサ・クリスティー生誕130周年。帝国ホテルも、誕生から130年ということでのコラボレーションだそう。

今回はアフタヌーンティーと、初めて宿泊した帝国ホテルについてご紹介します。

【帝国ホテル 東京でアガサ・クリスティーの作品に着想したアフタヌーンティー、名作に縁あるメニューを再現】https://www.fashion-press.net/news/64050 (10/31まで)

アフタヌーンティーの本場イギリスと、アガサ・クリスティーの世界

アガサ・クリスティーといえば世界的なベストセラー小説家。
日本において誰もが聞いたことがあるという最も有名なタイトルは『オリエント急行殺人事件』ではないでしょうか。
数年おきにスペシャルドラマ化されており、結末がわかっていてもついつい観たくなってしまいます。

30歳を超えてデビューしたにも関わらず世に送り出された作品はなんと156作。ミステリー好きならば、おそらく一度は彼女のいずれかの作品を読んだことがあると思います。

ところで、アガサ・クリスティーの出身はイギリス。
イギリスといえば――そう、アフタヌーンティーの本場でもありますよね。

久しぶりのアフタヌーンティーのみならず、“本場の”ということでとってもテンションがあがります。

チェックイン時にいただくパンフレット。登場作品や説明が載っています。

いわゆるルームサービスでアフタヌーンティーをいただくのは初めて。
一人2杯ずつ紅茶を指定し、チェックイン時にいただいたメニューを眺めつつこのお部屋に一体どんな風に?とソワソワと時間を待ちます。

予約の際に指定した時間にテーブルごと到着!
憧れの三段のスタンドが置かれ一杯目の紅茶がセッティングされました。
一輪のバラがテーブルに優雅さを添えます。

美味しいティーフーズに、ワインが欲しくなってしまうかも?

三段のスタンドって、写真にいい感じにおさめるの難しいですね(笑)。

久しぶりの友人との再会と、久しぶりのアフタヌーンティーにウキウキ。お部屋で…ということで気兼ねもいらず、ゆったりとしたティータイムの始まりです。

スコーンは手前の籠に保温されています。クロテッドクリームもたっぷり使える♪

メニューは以下の通り。
フィッシュケーキやブレッドプディングは日本では馴染みがありそうでないメニューかもしれません。

【セイボリー】
・ロブスターとグリーンサラダ
・ミント香るラムの煮込み『世界の果て』(1926年)
・キッパーズ(ニシンの燻製)のフィッシュケーキ『バートラム・ホテルにて』(1965年)
・クランペットとサーモンムース『ヒッコリー・ロードの殺人』(1955年)
・マッシュポテトと牛挽肉のキッシュ
・胡瓜とチーズのサンドイッチ

【スコーン】
・レーズン
・プレーン

【デザート】
・キャラウェイシードケーキ『バートラム・ホテルにて』(1965年)
・トライフル『火曜クラブ』(1932年)
・ブレッドプディング『動く指』(1943年)
・メレンゲ(トッピング:ピスタチオとカカオニブ)

「温かいものからお召し上がりください」とのことで、セイボリーからいただきます。ちなみに“セイボリー”とは、食後や食間に食べる塩気のあるスナックのことだそうです。

写真でわかりやすいよう、2段目からご紹介させていただきますね。

左からキッパーズ(ニシンの燻製)のフィッシュケーキ、ミント香るラムの煮込み、ロブスターとグリーンサラダ

<ミント香るラムの煮込み>
やわらかいラムが口の中でとろけます。イギリス定番の組み合わせで、家庭でもよく食べられているのだそう。
絶妙な煮込み加減と味付けに思わず「これはワインが欲しいね」となりました。ミントのささやかな爽やかさが、口の中を次の逸品へと誘います。

<キッパーズのフィッシュケーキ>
いわゆるおかずケーキ。ニシンは燻製になっているそうですが、癖もなくカリッとふわっと軽~くいただきました。
ニシンといえば『魔女の宅急便』でパイを思い浮かべる方もいらっしゃるかも。西洋では小麦粉と一緒にいただくことが多いのでしょうか。

<ロブスターとグリーンサラダ>
ロブスターの塩分と食感が美味しい。ロブスターはアガサの好物。
こちらも「ワインを!」と言いたくなるような、お酒を欲してしまう味付けでした。

続いて奥からクランペットとサーモンムース、胡瓜とチーズのサンドイッチ、マッシュポテトと牛挽肉のキッシュ

続いて3段目をご紹介。

<クランペットとサーモンのムース>
カモミール風味のクランペットにサーモンとサーモンムースが。カモミールが爽やかさを増しています。こちらも塩気が効いていて、ついつい「ワインを…」と言ってしまいそうでした。

<マッシュポテトと牛挽肉のキッシュ>
元々は食べきれなかったお肉を活用しようと作られていた人気の家庭料理だとか。マッシュポテトがクリーミーで素材の優しいお味が生きています。

<キュウリとチーズのサンドイッチ>
スタンダードでシンプルにとっても美味しい!パンの色がそれぞれ違うところが、手が込んでいてオシャレですよね♪
アフタヌーンティーの定番メニューですが、昔は新鮮なキュウリを振舞えることが英国貴族のステータスだったそうです。なんと…!

爽やかかつ軽やかな甘さを紅茶と共に

手前がキャラウェイシードケーキ、左がトライフル、真ん中上がブレッドプディング、右奥にメレンゲ

そして1段目をご紹介。ユニオンジャックにうきうきしてしまいます。

<ブレッドプディング>
個人的にすごく美味しくて気に入りました!日本だとパンを入れるプディングは(ありますが)そんなに一般的ではない…気がします。
自分で作ってみたこともあるものの、もっと「パン」ぽさが出てしまう感じ(帝国ホテルと比べるものでもありませんが…)。
こちらのブレッドプディングはブレッドそのものがとろけ、プディング部分との調和がバッチリ!大変美味しゅうございました!

<キャラウェイシードケーキ>
ユニオンジャックの乗っているケーキです。キャラウェイシードとはセリ科の一種で日本ではそれほど馴染みのないスパイスの一種。
爽やかな甘酸っぱいケーキで、もっと重くなるかな?と思っていたらペロリと食べられてしまいました。

<トライフル>
こちらもサラリと食べられる甘さ!ベリーの甘酸っぱさがとっても美味しかったです♪
ベリーの青紫と赤紫、そして白がユニオンジャックっぽさをイメージしているみたいで綺麗でした。

<メレンゲ>
トッピングはピスタチオとカカオニブ。
とっても軽く、ホロリとしていてあっという間に口の中で溶けてしまいました。

【スコーン】レーズン、プレーン

スコーンはプレーンとレーズン。焼きたての優しい甘さが香ります。
クロテッドクリームやジャムをたっぷり塗って♪

写真は撮っていないのですが、友人が頼んだ紅茶はアガサ・クリスティーが好きで執筆中によく飲んでいたという“ラプサンスーチョン”

製茶の際に松を用いることで茶葉に香りが付着。カップに注いだ途端スモークの香りがふわんと香りました。

私も一口いただいたのですが、香りで感じるほど強い燻製味ではなく、セイボリーに合う感じでした♪

薔薇のあしらい

日比谷公園を眼下に望むジュニアスイート

さて、せっかくの帝国ホテルですのでここからはお部屋などについて書いていきます。

アフタヌーンティープランのお部屋はジュニアスイート。日比谷公園を眼下に、少し先には国会議事堂や法務省旧煉瓦棟、皇居などが見えるお部屋です。

部屋は広々
ソファーとデスクスペース
日比谷公園をのぞめます